新型コロナウイルスによって世界が変わってしまって1年...
ようやくワクチンができて少し未来に希望が見えだした気がしますね。
日本でもようやくワクチン接種にむけて動き出してきました。
新型コロナワクチンってどんなの?打つべきなの?
こんな疑問を解決していこうと思います。
見出しテキスト
・新型コロナワクチンについて知りたい人
・新型コロナワクチンを打つか迷っている人
・副反応について気になる人
ワクチンって何?
ウイルスや細菌が体内に入ってきて体の中で増えること感染を引き起こす。
人間の体は異物を認識することができて異物が体内に侵入すると異物を攻撃し排除する仕組みがある。これが免疫というシステムである。
ワクチンは病原体を弱毒化、不活化して感染を引き起こさない程度にして体内にいれ、免疫を構築しておくことで、病原体が自分の体に入ってきた時に発症を防ぐおよび重症化しないようにするもの。
なんでワクチンを打つのか?
ワクチンを打つ理由を解説する前に以下の言葉を知っておく必要がある。
ポイント
基本再生産数:1人の感染者が何人にうつすのか
致死率:かかってしまったときにどのくらいの割合で死亡するのか
集団免疫:人口の一定以上の割合が免疫をもつと、感染者が出てもほかの人への感染が減って流行しなくなること
ワクチン接種とは集団免疫を獲得することが目的。
集団免疫率は(1 – 1/ 基本再生産数)×100と表される。
今回の新型コロナでは基本再生産数が2-3と言われているので、集団免疫を約50-70%獲得できれば感染を抑えることができる。
ワクチンが広まり集団免疫を獲得し、絶滅させた病気として天然痘がある。WHO は1980年5月天然痘の世界根絶宣言を出している。
今までのワクチンと何が違うの?
従来のワクチンは弱毒化ワクチン、不活化ワクチンと呼ばれ、病原体を体内に入れても感染しないように弱毒化、不活化しワクチンとして打って免疫を獲得していました。
今回の新型コロナワクチンはRNAワクチン、ベクターワクチンと呼ばれています。
ポイント
RNAワクチン:ウイルスの一部のタンパク質をコードするDNAやRNAを合成し、筋注し免疫を獲得する方法
ベクターワクチン:ウイルスの遺伝子の一部を体の中に打ち込み免疫を獲得する方法
効果はどれくらい?
新型コロナワクチンを打つと文献にもよりますが、
ポイント
・1回目接種で80%発症を予防
・2回目接種で90%発症を予防
と言われています。
一般によく打つインフルエンザのワクチンは発症予防効果は20%くらいなのでそれに比べると高いですよね。
インフルエンザは重症化を抑えるワクチンなのです。
いろいろな会社が出しているけど何が違うの?
新型コロナワクチンを出しているのはファイザー、モデルナ、アストラゼネカ、ジョンソン&ジョンソン(J&J)です。
ファイザーとモデルナはRNAワクチンで、アストラゼネカとJ&Jはベクターワクチンです。
J&J社製のワクチンの有効性は66%と報告されており、ファイザー社製とモデルナ社製のワクチンの有効性(95%程度)と比べると低いです。しかし、J&J社製のワクチンはCOVID-19の重症化予防に優れていると言われており、1回の接種ですむことが特徴です。
日本で打つことができるのは今のところファイザー、モデルナ、アストラゼネカです。
現在接種が始まっているのはファイザー社製のワクチンです。
副反応は?
ワクチン接種するにあたってどんな副反応が起きるか気になりますよね。
1つはアナフィラキシーと呼ばれるいわゆるアレルギー反応です。
これに関してはファイザー社製ワクチン約1000万回、モデルナ社製ワクチン約750万回の接種において、アナフィラキシーと呼ばれる強いアレルギー反応はファイザー社製が100万回に4.7回、モデルナ社製は100万回に2.5回と、非常に少ない頻度だったとの報告があります。別の報告では1万人に数回という報告もあります。
インフルエンザのワクチンでアナフィラキシーを起こす人は平成30年厚生労働省の報告では0.00040%。つまり、10万回で4回の割合です。これと比べても新型コロナワクチンでアレルギー反応がより多く出ることはありません。
新型コロナワクチンで多く見られる副反応としては発熱、倦怠感、頭痛などです。
ある文献では発熱、倦怠感、頭痛などの全身反応は、高齢者の方が若年者より頻度が少ないと報告されています。例えば、2回目接種後の37.5℃以上の発熱は、20歳代では約50%に報告されているのに対して、50歳代は約30%、70歳代では約10%と減少しています。
接種部位の疼痛は1回目、2回目とも約90%に、接種部位の発赤や腫脹は、1回目、2回目ともに約10%に認められたとの報告があります。
アストラゼネカとJ&Jの新型コロナウイルスワクチンで、接種後に非常に稀な血栓が発生したと報告されています。ほとんどが60歳以下の女性で発生しているとのことです。これは少し不安材料ですね。
ワクチンを元の生活に戻れるか?
ワクチンを打つことで集団免疫を獲得できれば元の生活に戻れる可能性はあります。
現にアメリカ疾病予防管理センターはすでに
ワクチンを2回接種した人は屋外でマスク不要との指針を出した。1人あるいは同様に新型コロナワクチンの接種を完了した数人との外出時にフェイスカバーを着ける必要はない。ただし、屋内や人ごみの中では着用すべきだとしている。
新型コロナワクチンを打った人はマスクなし生活を一部できるようになるのですね。
実際に接種してみた感想
1回目に接種したときは1日くらい打ったほうの腕がだるかったくらいで特に問題なかったです。
2回目接種したときは翌日に38.5℃の発熱、関節痛、倦怠感、悪寒を感じました。インフルエンザにかかったような感じでした。また接種した腕が1回目のときより痛かったです。
次の日には熱も下がりましたが、だるい感じは残りました。
その次の日には問題なかったです。
周りでも20-40歳くらいの人は発熱、倦怠感、悪寒を感じる人が多かったです。中にはなにもなかったつわものもいました。
今後の参考になれば幸いです。
まとめ
結局新型コロナワクチンは打つべきなの?
新型コロナワクチンは打つべきだと思います。
集団免疫を獲得して新型コロナを封じ込めましょう!